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頭文字D


FD

 今更感もありますが「頭文字D」より高橋兄弟のFDとFC(RX-7)です。アニメが始まってブームになった頃、私もハマってキットが欲しくなりました。そこでフジミのFD「高橋 啓介バージョン」とFC「高橋涼介バージョン」を購入しました。

 ところが家に帰って箱を開けて、眺めてみると「何か違う」。何だろう…と思いながらも仮組みをしてみて分かりました。両方ともフロントのエアロの形状が違う。リアのウィングの形状が違う。…致命的な違いを抱えていたのです。

 「高橋啓介バージョン」「高橋涼介バージョン」と言っている以上、一番重要なのは、ノーマルのFDとFCとの違い。内装ではステアリングが違うとかあるのですけど、一番目立つ外見上の違いは、フロントのエアロパーツとリアのウィング。そして特徴的なステッカーです。ステッカーはちゃんとしたのが入っていましたが、基本の基本、エアロパーツの形状が違いました。これでは「高橋啓介バージョン」「高橋涼介バージョン」とは言えません。

 よく調べなかった私が悪いのですが、フジミは自社にあるFCとFDをテキトーに、それっぽくしてデカールを付けただけの、なんちゃってキットを売っていたのです。さすがにガッカリきました。頭文字Dの作中に出てくるものと違うのなら、買わないよ…。正解なのはパッケージとデカールくらいです。さすがフジミクオリティ。今回も打ちのめされてしまいました(汗)。

 捨てようか…と思ったのですが諦めきれなかったので、原作をよくよく見て、自分なりに考証してみた結果、FDはノーマルの初期型に特徴的なリアウィングを付ければオッケー。FCはフロントを改造して、リアウィングの形状を直せば少しでも近づけることが出来そうでした。そこで改造…という程では無いのですが、簡単なレベルの改造で頭文字Dに出てくるFC&FDを再現する…このテーマで作成を始めました。



FC

 FCのフロントはリップスポイラーのスリットが大きすぎる気がしたので、プラ板で一度ふたをして、小さめに開口しました。リアウィングは全然形が違うので自作してみたのですが、私の技術では上手く出来なかったので、付属のものにプラ板を貼って形を少し近づけてみました。あんまり似ていないけど、キットのままよりかはマシかな…と思います。

 FDの方はタミヤのキットを買ってきて、リアウィングをプラ板で作りました。ホントはもっとスマートでカッコイイ形状なんでしょうけど、コミックスを見ながら「こんな感じかな…」と思える形状にしました。あの初期型のバカバカしいほど目立つウイングの感じは出たと思います。

 作り始めた頃はこれで良かったのですが、今となってはフジミ以外に商品が出ていて、例えば京商のミニッツレーサー(RC)なんかが出来が良くて頭文字Dのクルマが欲しければ、そちらを買った方がいいと思います。一度スタートさせてしまったので、最後は意地になって形にしましたが、終わってみて何だか虚しいような、解放されて良かったような複雑な心境になりました(汗)。でも自分で手を動かして最後まで辿り着いたので、それはそれで良かったと思っています。


作成:2011-01-27