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「U.N.SPACY」と「NUNS」


 マクロスシリーズにて「マクロスプラス」と「マクロス7」までは、統合宇宙軍は 「U.N.SPACY」と表記され、「マクロスF」「マクロスΔ」では新統合宇宙軍と呼ばれ 「NUNS」と表記され、ロゴマークも変わっています。

 「マクロスプラス」は2040年、「マクロス7」は2045年の物語とされ、「マクロスF」は2059年、「マクロスΔ」は2067年の物語です。2045年~2059年の間に「何かが起こり」統合宇宙軍は名称とロゴマークを変更しました。

 変更した理由や出来事について調べてみましたが書籍や河森監督とその周辺の人々のインタビュー記事では記述がありませんでした(小説やマスターファイルには記述があるのですが、小説はオリジナル設定が多く、マスターファイルは自ら「非公式」と名乗っているので除外します)。よって公式、もしくは公式に近しい設定は今の所明らかにされず不明です。

 ただプレイステーション用ゲーム「VF-X2」は河森監督が深く関わっていて、公式ではないものの参考となる出来事がゲーム内で描かれています。

 「VF-X2」は2050年の物語で、地球本星の中央集権派と、移民船団・移民惑星の独立と自治を主張する地方分権派との戦いがシナリオの骨格となります。ゲームはマルチエンディングですが、メインのエンディングと評されるシナリオの結末では、移民船団・移民惑星が独立と自治を勝ち取ります。

 この戦いで統合政府は大きく体制が変化しました。その後についての記述はありませんが、「U.N.SPACY」が「NUNS」に変化した出来事として一番公式に近しいものと考えられます。

 ただし、この作品がゲームであること、マルチエンディングであることなど、誰しもが同じ結末にたどり着くものでなく、そもそも最後までクリアできるかも分からないものなので、このゲームという媒体を大切に考えるならば公式の出来事としてマクロスの年表に組み込めない事情があると考えられます。

 後日、新しい作品やインタビュー記事、公式設定にて明らかにされるかも知れませんが、現時点では「不明」です。


作成:2019-08-29