気分転換に… 2
メインとして作っているキットが煮詰まってくると、突然他のキットに手を出したくなります(^^;。

気分転換ですのでサクッと作ることが出来る簡単なキットがいいですね。

なかなか完成にたどり着けないキットが増えてきて、気分転換にサクッと作るつもりだった前のFDが、完成間近の最後の最後で痛恨のミスによりボツってしまいました(T_T)。
かなり気分が滅入ってしまったので、今度は、本当にサクッと作ることの出来るキットを「気分よく作る」をテーマに短時間で作成することにしました。お題はリベンジの意味を含めてFDです。

このキットはマツダのRX-7に、マツダスピード製のエアロパーツやホイールを追加した「GTコンセプト」と呼ばれるカスタムカーのキットです。アオシマらしい、作りやすくディテールも充分の良キットです(^^)。
今回のテーマは「気分よく作る」ということですので、目に見える形で作業がサクサク進むように、とにかく効率良く作業するようにしました。
□ 準備
・手順を決める。
・必要な塗料等を買い揃える。
□ パーツの加工
・パーツを全部切り離してペーパーで処理。
・塗装する色毎にパーツを分類。
□ 塗装
・ボディはサーフェイサーで下地を整え
いつも通りに塗装。
クリアでコートして研ぎ出し。
・ボディ以外はツヤ消し黒orシルバーをスプレー。
□ 仕上げ&組み立て
・細かい所は筆で塗り分ける。
・楽しい組立作業(^^)。
今までは、説明書の通り…とまでは行かなくても、その都度パーツをランナーから切りだし、下地を整え、塗装して、組み立て…を繰り返していました。今回は左右の違いのあるパーツがごっちゃにならないように気を付けながら、全部ランナーから切り出して一気に処理しました。またボディ以外のパーツはパーティングラインや突き出しピン跡なども処理していません。見えない部分や目立たない部分は思い切って未処理としました。

ボディ以外のパーツは細かい塗り分けがあるものの、「ツヤ消し黒」と「シルバー」の2色です。ささっとスプレーしてしまいます。ただし形成色が黒のパーツに黒をスプレーすると「色が付いているのかどうか」がよく分からないので、一旦サーフェイサーを軽くかけてグレーにしてから黒をスプレーしています。

完全に無改造の素組みにするつもりでしたが、仮組みをしてみるとフロントの車高が高過ぎたので、車高を4mmほど落としました。
まず、フロントタイヤを取りつける部分の、軸受けの上側を丁寧にカットします。切り取った断面を水平に、平らにします。でないとフロントタイヤが真っ直ぐ接地しません(^^;。そして切り取ったパイプ状のパーツを下側に取りつけます。上手く切り取れなかった場合はプラ板等で新しく作り直した方がいいと思います。上側ほど平らにする必要はありませんが、なるべく真っ直ぐ取りつけます。これで2mmほど車高が下がります。

フロントのラジエターの上のパーツです。ボディを取りつける部分ですが、これを2mmほど下にずらします。パーツの側面に小さく切ったプラ板を接着して、下側の突起を切り取れば左右同じだけ車高が下がります。
プラモを作るのに「効率」とか言い出すと、何やら「趣味のもの作り」から「工業製品を作っている」ような感覚になってイヤな感じだと思っていたのですが、やってみて思ったのが、サクサクと作業が進むと楽しい(^^)…ってことです。やはりプラモは「完成するのが大切」だと思います。いくつかプラモを作っていくと、ディテールアップや改造などの情報が増えてきます。スゴイのを作りたいとか、ここをこうしたい、ああしたい…とか色々出てくるのですが、どんどん、かかる時間と手間が増えていきます。そして完成からどんどん遠ざかっていきます。こうなると結構ストレスです。時間と手間をかけるだけの価値があるとホントに思えたなら、そこは譲らない方がいいと思いますし、どんなに時間がかかっても完成までたどり着けると思います。逆に完成までたどり着けないなら、それは自分のレベルに合っていないという事です。
プラモを本格的に再開してから結構時間が経つのに一向にレベルが上がらないなぁ…と焦る気持もあるのですが(^^;、完成までたどり着けない作業は、例え物理的に可能な作業であっても「自分のレベル以上の作業」です。だから、あえてその作業に手を出さないのは「自分の等身大のプラモ作り」だと思います。そして等身大だとプラモ作りは楽しい時間となる…というのが今回の発見です(^^)。
作成:2003-02-16 更新:2003-06-02