シャーシ裏に見るメーカーの違い
FDのシャーシ裏を見て各社の違いを見てみました。左からタミヤ・アオシマ・フジミです。

やっぱりメーカーによって違いますね。タミヤは実車を正確に再現しているのでしょう、形状も一味違います。アオシマも結構こだわりが感じられるシャーシ裏です。タミヤとアオシマの形状が色々と違うのはバージョンの違いでしょうか。でも両者共フロントに斜めに取り付けられたラジエターやパワープラントフレーム(トランスミッションとデフをつなげているフレーム)も再現されていてFDのメカの特徴がよく出ていると思います。でもフジミのFDだけは何か雰囲気が全然違うのです。最初は細かいところが省略されているから、違って見えるのだと思っていました(私はメカには詳しくないのです)。でもフジミのシルエイティを作っている時に気がつきました。

左がFD、右がシルエイティです。シルエイティは塗り分けしているので分かりにくいのですが…同じシャーシですね(^^;。違うのはフロントの形状がボディに合わせた形になっているのと、リアのスペアタイヤを収納するスペース、エキゾーストも途中から違うのですが、ベースとなるシャーシは同じ物です。
フジミのFDはどうやら他のクルマ用に作られたシャーシを流用されたものみたいです。私はシャーシ裏にはそんなにこだわらないのですが、メカに詳しくない分、プラモデルでそのクルマのメカがどうなっているのかを知るのを楽しみにしてます。フジミのキットにはがっかりしました。こうなるとシルエイティのシャーシも何の車から流用されたのか分かりません(^^;。ボディの形状もイマイチなんですがシャーシまでこうだとフジミのFDはいいとこ無しです…。
作成:2002-09-04 更新:2003-06-02
フェラーリ「ミトス」

この車はフェラーリの車のボディをデザインしている「ピニンファリーナ」が作ったコンセプトカーです。1989年の東京モーターショーで展示されました。ベースとなった車はテスタロッサで、このタミヤのキットもテスタロッサのシャーシやエンジンが流用されています。
このミトスを作るきっかけは模型雑誌の広告に載っていたミトスを見て「変なカタチのクルマだ…」と思ったから(^^;。タミヤのこのキットは今では絶版となっていますが、たまたま行った模型店で在庫があり、このヘンな形のクルマを作ることにしました。
今回作成するにあたってのテーマは「スジ彫り&指定色塗り」です。先のエンジン強化月間で細かい作業や面倒な作業に負けない…という課題をクリアしたので、初めて組み立て説明書の通りに塗装することにしました。いつもはシャーシ裏などは形成色が黒なので塗装は省略していたのですが、今回はとにかく説明書通りに塗装することにしてみました。
また、クリアパーツをカットする為に買ったハセガワトライツールのノコギリセットはお店の人の話によるとスジ彫りにも使えるという事ですので、初めてスジ彫りなるものに挑戦してみました。ドアなどのパネルラインに凹モールドが入っているのですが、それを更に深くハッキリさせる作業です。
スジ彫りはやってみると結構難しいです。凹んだ部分の幅と深さを均一にするのが綺麗に見せるコツですが、これが難しい。直線は均一にしやすいのですが、角の緩やかなカーブはなかなか一定の幅になりにくいのです。そうこうしているうちに、全体的に幅広くなってしまいました(^^;。やってみた効果は…苦労の割にはあまり変化が無いように見えますが(^^;、ボンネットなど可動するパーツがあると、そのラインとの統一感が生まれるのでいいですね。今のところスジ彫りしたモールドに墨入れはしない方針なので分からないのですが、もしかして墨入れをするとスジ彫りの効果がはっきりと分かるかも知れません。
塗装については今回もカプチーノみたいにトラブル続きでした。シャーシや室内、エンジンはずいぶん前に組み上がったのですが、ボディの塗装はトラブルで遅れる一方。
塗装前にパーツを洗浄して、水滴を飛ばそうとして振ったら、エンジンカバーのパーツに思わぬ力が加わって割ってしまいました。それから塗装中にミスして赤いボディに他のパーツに塗装していた黒色が付いたり、赤を吹き過ぎて塗料が垂れたり、モールドが埋まったり、塗装中ボディを固定していた両面テープがはがれてきてボディを落として塗装面を汚したり、何回もボディの塗装のやり直しをしました(^^;。塗装に限らずパーツは丁寧に、やさしく扱うことが大切だと言うことを思い知らされました(^^;;。
指定色による塗装ですが、色を塗る/塗らないはそんなに重要じゃないと思いました。もっと大切なのはツヤによる質感の統一です。大雑把に分けて「ツヤあり」「半ツヤ」「ツヤ消し」の3パターンがありますが、ミトスの場合、ボディはツヤありに、シートはツヤ消しで、それ以外は半ツヤに塗装することによってメリハリが生まれてきます。シャーシが形成色のままだと他のパーツとのツヤの感じが少し違うので違和感が出てきます。その違和感を消すのは大切な作業だと思いました。これからは面倒臭さがらずにシャーシ裏も塗装することにします。またツヤも3パターンだけでなく、もっと使い分けが出来るようになると完成度を上げることが出来るでしょう。当面は3パターンのみですけど。


「MYTHOS」の文字はインレットマークという金属製の薄いシールです。とても精密で、デカールでは出せない金属の輝きが特徴。ボディサイドの「pininfarina」のロゴはインレットでしか表現できない…という感じですが、フロントのフェラーリのエンブレムまでインレットにしたのは、やり過ぎです(^^;。私の技術ではこんな細かい部分の塗装は無理です。なので銀色のままにしてあります(^^;;。
しかし、完成までこぎつけられてホントに良かったです。一時はどうなるかと思いました(^^;。見なれた…というより見飽きたボディも最後の研ぎ出し作業に入ると、見違えるように綺麗になって、今までの苦労が報われる感じがしました。ボディに色々なパーツをつけていくと、どんどんクルマの形になっていくのがホント楽しいし、組みあがると思ったよりも格好良くて、何度も眺めてしまいました(^^)。
作成:2002-09-03 更新:2003-06-02
レストア&オーバーコート初挑戦
前に作ったカウンタックをラジコンのボディとして作り直しました。1/24サイズのRCカーである「トリップメイト」は、元々カウンタックのボディを載せたくて買ってきたのですが、シャーシ側を改造しないとボディを載せられない事が分かって、仕方なく無改造で載せられるシルエイティにしたのでした(色々なボディを載せ替えて遊ぶつもりだった)。でもやっぱりカウンタックを載せたいと思い、シャーシを改造することに決定。カウンタック以外のボディを載せることは出来なくなりましたが、やっぱりコレが一番です(^^)。
今回の課題は「今まで学んできた技術を使ってきれいに作りなおす」です。まず、アクリル塗料で塗り分けしていた部分をシンナーで落として、ボディはそのままペーパーがけしてサーフェイサーを吹きました。パーティングラインの消し忘れ等をチェック&修正して、再度サーフェイサーを吹いて下地は完成。ボディカラーである赤の発色を良くするため、ピンク色をスプレーしました。この時のピンクのカウンタックはものすごく趣味の悪い車に見えますが、これも上に塗る赤の為です。ガマンガマン(^^;。
いよいよ本体色である赤をスプレーして、その後にクリアをスプレーしてオーバーコートします。乾燥したら丁寧にペーパーがけをして、最後にコンパウンドで仕上げました。カウンタックは複雑な形をしているので磨くのは大変ですが、ボディをいくつかの区画に分けて、その部分にだけ集中して作業すると何とかこなしていけます。休憩をたくさん入れて焦らず作業をしていくことが綺麗に磨くコツです。ここで焦って塗装面まで削ってしまうと、今までの苦労が水の泡になりますから。

レストア前

レストア後
クリアでコーティングして研ぎ出しをすると、こうもツヤが違ってくるのですね。ちょっと表面に色々なものが映り込んでいるので赤が均一じゃないように見えますが、実物はもう少しキレイです(^^;。
レストアと言っても単にやり直しただけ…なのですが、やり直すことが出来るのは初心者には本当にありがたいことです。今まで失敗したらそれでオシマイ…と思っていましたから。いい体験が出来ました~(^^)。
作成:2002-08-01 更新:2003-06-02
エンジン強化月間

ボディを塗装するので精一杯なので、ボディ以外は極力作業しないと決めているのですが、中にはそうもいかないキットがあります。エンジン付きのフルディスプレイキットです。エアインテークの隙間からちょっとエンジンが見えたりするし、エンジンを作らないと後輪すら付けられない構造になっています(当たり前なんですが…(^^;))。
細かい作業をするのがイヤで、しばらく製作が滞っていたのですが、そうも言っていられないので「エンジン強化月間」を展開しました。この時期はひたすらエンジンだけ作っていました。
確かに細かい作業の連続でしたが、実際に作ってみると意外と面白い。細かい塗り分けも落ち着いて丁寧に作業していけば何とかなるものです。そうやって丁寧に作ったパーツを組み合わせていくと段々と形が出来上がってきます。これが楽しいんですよ(^^)。
今のところ、エンジンの汚し塗装やエキゾーストの焼けた感じの再現、コード類のパイピングとか挑戦する余裕は全然ありませんが、いずれ挑戦したいと思っています。
作成:2002-05-18 更新:2003-06-02
ビート&カウンタック

上のビートはカプチーノと同時期に作成したものです。カプチーノがトラブルの連続だったので、後から作ったのに先に完成してしまいました(^^;。課題はカプチーノと同じく「ダイキャストミニカーみたいなピカピカのボディになるように塗装すること」です。塗装色が黄色なので、サーフェイサーを吹いた後に黄色の下地色として白をスプレーしました。
ビートとカプチーノを作っていて思ったのですが、アオシマのキットは凝りすぎず、省略しすぎず、私には丁度良い作りやすいキットでした。タミヤみたいにパーツが無修正でピタッと合う訳ではありませんが、とても組みやすいですし、簡単なパーツ構成でも実際に組んでみると足回りが立体的に仕上がるのでびっくりしました。


先のビートが完成した後、無限ビートとカウンタックに取り組みました。私の好きな色である「青色に塗装する」のがメインの課題です。同時進行で全く同じ塗料と方法で作りました。
赤や黄色などの鮮やかな色を塗る場合は下地色に白やピンクを使い、それ以外はサーフェイサーの上でも大丈夫…とテキストに書いてあったので、サーフェイサーの上に直接青をスプレーしましたが、実は青色はとても難しい色で、青もやはり下地に白などを作ってから出ないとキレイに発色しないようです。もっと鮮やかな青にしたかったのですが、色の選択ミスと下地のせいで、くすんだ青になってしまいました。残念(^^;。
カウンタックのフロントウインドウをランナーから切り取る時に、ニッパーを使ったのですが、ひび割れを入れてしまいました。透明パーツは普通のプラスチックより硬いのでひびが入りやすいのです。タミヤに新しいパーツを注文すると同時に、ハセガワトライツールのノコギリセットを購入。模型用の小さなノコギリです。これを使って新しいウインドウパーツも上手く切り取ることが出来ました。

それから無限ビートのハードトップはクリアパーツで一体成型されていました。ですからリアウィンドウをマスキングして塗装する必要があります。直線以外のマスキングは初めてのことなので不安でしたが、ゆっくりと丁寧に作業したところ、なんとか上手く行きました。
ボディカラーが思っていた色に塗れなかったのは残念な結果になりましたが、塗装自体はキレイに塗れたので割と気に入っています。
作成:2002-05-18 更新:2003-06-02